AI(人工知能)は、これからの時代を生きる子どもたちにとって避けて通れないテーマ。
科学漫画サバイバルシリーズには、そんなAIを題材にした2つの作品があります。
それが『AIのサバイバル』と『AIロボット世界のサバイバル』です。
どちらも冒険を通してAIや未来社会について学べる名作ですが、切り口や学べる内容に違いがあります。
7歳の息子と実際に読んだ感想をもとに、それぞれの魅力と比較をまとめました。
📖 『AIのサバイバル』とは?
2018年に刊行されたシリーズ作品。
主人公ジオたちが「AIに支配された世界」でサバイバルする物語です。
AIがどのように学習するのか、機械学習やディープラーニングなどの基礎知識が、ストーリーに自然に組み込まれています。
「AIって何?」という子どもの素朴な疑問に応える入門編といえる一冊です。
👨 パパの感想

AIという難しいテーマを、まんがと冒険でわかりやすく表現しているのがすごい。
読後に「AIって便利だけど怖さもあるね」と息子と自然に会話が生まれたのは、この本のおかげです。
👦 ぼくの感想

ロボットが人間みたいに考えるのがおもしろかった!
ジオたちがAIにどう立ち向かうのかドキドキして読んだよ。
🤖 『AIロボット世界のサバイバル』とは?
2025年に刊行された作品で、こちらは「未来都市とロボット」が舞台。
最新のAI技術に加えて、ロボット工学や未来社会の仕組みについても描かれています。
ロボットと人間の関わり方、便利さとリスクの両面に焦点を当てている点が特徴です。
👨 パパの感想

AIとロボットの関係がしっかり描かれていて、子どもに「未来の社会」を考えさせるきっかけになりました。
建築や都市構造の知識も自然に入ってくるのは親としても勉強になりました。
👦 ぼくの感想

ロボットがいっぱい出てきてかっこよかった!
ちょっとこわいところもあったけど、ぼくもロボットと友だちになりたいなって思った。
📊 主な比較一覧
比較項目 | AIのサバイバル | AIロボット世界のサバイバル |
---|---|---|
発売年 | 2018年 | 2025年 |
著者 | ゴムドリco.(文)、韓賢東(絵) | ゴムドリco.(文)、韓賢東(絵) |
出版社・シリーズ | 朝日新聞出版/かがくるBOOK サバイバルシリーズ | 朝日新聞出版/かがくるBOOK サバイバルシリーズ |
巻数・構成 | 1巻・2巻 | 1巻・2巻 |
主な舞台・設定 | AIテーマパークでの頭脳戦・脱出サバイバル | AIテーマパーク&現実とゲーム世界、ディープフェイク事件など |
主な内容 | ・AIの仕組みや考え方の違い、頭脳勝負 ・AIリスク/社会での応用と注意点 | ・AI・ロボット技術の現代的テーマ ・ディープフェイク、情報リテラシー、スマホゲーム内サバイバル |
解説・コラム | AIの歴史と発展や社会応用 | AI・ロボットの最新技術やネットリスク解説コラム |
読者層 | 小学生全般(AIやIT分野の導入向き) | 小中学生と保護者(現代のITリテラシー重視) |
媒体展開 | NHK Eテレ原作(第1シリーズ) | テレビアニメ「科学×冒険サバイバル!」原作シリーズ最新刊 |
特徴 | ・AI技術と冒険ストーリーの融合 ・AIと人との違いがテーマ | ・AI+ロボット+情報モラル ・SNSやゲーム時代のネットリスクも反映 |
👨👦 親子で読んでみた感想

『AIのサバイバル』はAIの基本をわかりやすく学べる入門書として優秀。
『AIロボット世界のサバイバル』は現代の情報リテラシー問題にも踏み込み、保護者目線でも学びが多いと感じました。
どちらも「学び」と「物語」がバランス良く融合しているのが魅力です。

「ロボットがいっぱい出てきてかっこいい!でもちょっと怖いところもあった」
「AIってゲームみたいでおもしろい!」と、息子は2冊とも夢中で読んでいました。
特にロボットやゲームに興味がある子は『AIロボット世界』に強く惹かれるようです。
🔍 まとめ
『AIのサバイバル』はAIの基礎や仕組みを楽しく知りたい小学生向け、
『AIロボット世界のサバイバル』はデジタル社会やネットリスクに触れ始める小中学生向けの内容になっています。
どちらも人工知能の理解を深め、未来を生き抜くためのリテラシーを育ててくれる一冊。
入門なら『AIのサバイバル』、時代に即した応用編なら『AIロボット世界のサバイバル』ですが、まずは最新の『AIロボット世界のサバイバル』がオススメです。
『AIのサバイバル』はAIの基礎や仕組みを楽しく学べる入門編。AIの基礎や仕組みを知りたい子どもにおすすめ。
『AIロボット世界のサバイバル』は未来都市やロボットとの共生を描いた応用編。ワクワクする子どもにぴったり。
どちらも子どもにとって、ただのまんが以上に「学び」と「ワクワク」を同時に体験できる作品です。
ひとつ読むだけでも十分楽しめますが、2冊あわせて読むことで、AIの基礎から応用まで一気に理解できるのが最大の魅力。
親子で読み進めれば「AIって便利?怖い?」「ロボットは友だちになれる?」など、自然に会話が広がります。これは、これからの社会を生きる子どもにとって大きな財産になるはずです。
未来を学び、想像し、そして考えるきっかけをくれるこの2冊。
「AIってなに?」と興味を持ち始めたら、ぜひセットで読んでみてください。
きっと親子での読書時間がもっと特別なものになります。
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