「弱虫だからダメなのかな…」そう感じたことのある子どもや大人にそっと寄り添ってくれる絵本、『ボクは「弱虫」だったから』。
この作品は「弱さ」こそが「やさしさ」や「強さ」に変わることを教えてくれる一冊です。
7歳の息子と一緒に読み進めながら、親子で自分の気持ちを見つめ直すきっかけになりました。
📖 この絵本との出会い
タイトルに「弱虫」という言葉が大きく書かれていて、「ボクも弱虫かな?」と息子がぽつり。
普段は元気いっぱいでも、ときどき学校で自信をなくす場面がある息子にとって、この本は特別な意味を持ちました。
読み始めると、物語の主人公の気持ちと自分を重ねながら真剣にページをめくっていました。
📚 こんな場面におすすめ
- 😔 自分に自信をなくしている子どもに
- 💬 学校や友だち関係で悩んでいるときに
- 👨👩👦 親子で「気持ちの弱さ」や「やさしさ」を話したいときに
- ✍️ 読書感想文に取り組む小学生に
📘 絵本の内容
物語の主人公は「弱虫」だと自分を思っている男の子。
勇気がなくて人前で堂々とできなかったり、友だちに強く言い返せなかったり…。
でもその「弱さ」があったからこそ、人の気持ちを考えたり、困っている友だちに寄り添えたりできる。物語は、主人公が「弱虫だからこそ見える強さ」を見つけていく過程を丁寧に描いています。
最後には、「弱い自分を受け入れること」が本当の意味での強さだと気づかせてくれる内容になっています。

大人になっても「自分は弱い」と感じる瞬間はあります。
でもこの絵本は「弱さ=ダメ」ではなく、「弱いからこそ人を思いやれる」と前向きに変えてくれる。
息子と一緒に読むことで、「弱いって悪いことじゃないんだよ」と自然に伝えることができました。
親としても、子どもの自己肯定感を育てる上でぜひ読んでほしい一冊だと思います。

ぼくもときどき「弱虫」って思うことあるけど、この本を読んで少し安心した。
弱いからやさしくなれるってすごいと思った。
これからは弱虫って言われても、ちょっと気にしないでいいかもって思ったよ。
⭐ 絵本レビュー評価(5段階)
評価項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
内容のわかりやすさ | ★★★★★ | 子どもでも共感しやすいストーリー展開 |
イラスト・デザイン | ★★★★☆ | やさしいタッチで心に響く絵 |
子どもの共感度 | ★★★★★ | 自分と重ねて読む子が多い内容 |
学び・教養の深さ | ★★★★★ | 弱さを受け入れる大切さが伝わる |
親子で楽しめる度 | ★★★★★ | 会話のきっかけを自然に作ってくれる |
🔍 まとめ
『ボクは「弱虫」だったから』は、子どもの心の中にある不安や迷いを肯定してくれる絵本です。
「弱さ」は「やさしさ」や「強さ」に変わることを親子で学べる貴重な一冊。
自信をなくしたときや、友だちとの関係で悩んだときにぜひ読んでほしい作品です。
読後は「弱くてもいいんだ」と温かい気持ちになり、子どもも大人も前向きになれるでしょう。
📝 絵本データ
- 書名:ボクは「弱虫」だったから
- 絵・イラスト:CAN、江口ノリコ
- 出版社:潮出版社
- 判型:B20取
- ページ数:40ページ
- 発行年:2024年
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