「あんなに欲しがってたのに、もう飽きてる!」
「あんなに小さかったのに、もうこんなに大きくなって……」
日々の子育てで、何度この「あんなに」という言葉を口にしてきたでしょうか。
今回ご紹介するのは、ヨシタケシンスケさんが描く、可笑しくて切なくて、最後には温かい涙が溢れる名作『あんなに あんなに』です。
40歳パパの胸にグサリと刺さり、7歳息子が自分の成長を感じた、宝物のような一冊をレビューします。
📝 この記事の重要ポイント
- 共感の嵐:育児の「あるある」が凝縮されていて、親なら誰でも救われる。
- 時間の尊さ:過ぎ去る日々の愛おしさを再確認させてくれる。
- 最高の贈り物:出産祝いや、育児に疲れた自分へのご褒美にも最適。
📖 この絵本との出会い
本屋さんで「2022年MOE絵本屋さん大賞 第1位」という帯を見て手に取りました。
パラパラとページをめくった瞬間、そこに描かれていたのは「わが家の日常」そのものでした。
散らかった部屋、一瞬で飽きられたおもちゃ、そして寝顔……。
「これ、パパの気持ちが書いてある!」と確信し、そのままレジへ直行したのを覚えています。
✅ こんな親子にチェックしてほしい!
- 🏃♂️ 毎日忙しくて、子どもの成長をゆっくり感じる暇がない
- 😤 子どもの「飽きっぽさ」や「やんちゃ」に、ついイライラしてしまう
- 😩「いつかこの子も大きくなるんだな」と、ふと寂しさを感じる
- 📷 家族でアルバムを見返すような、温かい時間を過ごしたい
📘 絵本の内容
物語は、日常にあふれる「あんなに」の繰り返しで進んでいきます。
「あんなに欲しがっていたおもちゃに、もう飽きている」
「あんなに心配した鼻水が、もう止まっている」
ヨシタケシンスケさんらしいユーモラスなイラストで、子育ての「可笑しな一コマ」が次々と描かれます。
しかし、物語の終盤、「あんなに小さかった」子どもが成長し、やがて……。
「子育ての終わり」を予感させる展開に、読者はハッとさせられます。
今目の前にある騒がしい日常が、実はどれほど尊い「期間限定」のものなのかを教えてくれる作品です。
パパ正直、読み聞かせをしながら声が震えてしまいました。
日々、散らかった部屋を見ては「片付けなさい!」と怒ってしまいますが、この絵本を読むと「あんなに散らかしていた部屋も、いつかは片付いてしまう(=子どもがいなくなる)んだな」と気づかされます。
子育ては、「あんなに」の積み重ねでできている。
そう思うと、今の息子とのバタバタした毎日が、何物にも代えがたい宝物のように思えてきます。
子どもの成長を喜ぶ気持ちと、少しだけ切ない親心。その両方を、ヨシタケさんは優しく包み込んでくれました。育児に疲れているパパやママにこそ、ぜひ読んでほしい「心の栄養剤」です。



「これ、ぼくが小さい時のこと?ってパパに聞いちゃった。
赤ちゃんの時の写真を見ると、本当に『あんなに小さかった』んだなってびっくりする。
パパがちょっと泣いてたから、ぼくが大きくなっても、ときどき一緒にこの本を読もうねって言ったんだ!」
⭐ 絵本レビュー評価
| 評価項目 | 評価 |
|---|---|
| おもしろさ | ★★★★☆ |
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 学び(気づき) | ★★★★★ |
| 親子おすすめ度 | ★★★★★ |
| 感動・涙活 | ★★★★★ |
🔍 まとめ
- 感情のジェットコースター:爆笑の「あるある」から始まり、最後の一行で涙腺を崩壊させる構成が神がかっている。
- 親の救いになる:イライラする日常の「散らかり」や「飽きっぽさ」が、実は愛おしい「期間限定の宝物」に見えてくる。
- ヨシタケシンスケの真骨頂:言葉少なに、人生で一番大切な「時間の尊さ」を突きつけてくる。
『あんなに あんなに』は、忙しい日常の中で見失いそうになる「幸せの正体」を教えてくれる絵本です。
笑いながら読み進め、最後には「今、この子を抱きしめたい」と思わせてくれる、魔法のような力があります。
「あんなに大変だったね」と笑い合える未来のために、今この瞬間を大切にしたい。
そんな風に思わせてくれる、全世代の親子におすすめの一冊です。
📝 絵本データ
- 作品名:あんなに あんなに
- 作者:ヨシタケシンスケ
- 対象年齢:3歳〜(大人にこそ読んでほしい!)
- ジャンル:ユーモア・感動・成長
