2025年の小学校低学年課題図書に選ばれた『ともだち』は、「仲良し2人」に新しい友達が加わることで生まれる微妙な心の揺れを、優しい言葉と絵で丁寧に描いた一冊です。 7歳の息子と一緒に読み、親子で「本当の友だちって?」をゆっくり話しながら味わいました。
📖 この絵本との出会い
2025課題図書を読み初めて4冊目は「ともだち」。課題図書コーナーにある本の中でも優しくて可愛い表紙。シンプルなタイトルと優しい風合いの表紙にどこか懐かしさも感じます。
「ともだちってタイトル、気になるね」と家に帰り読み始めると、小学生ならすぐに共感できる登場人物の葛藤と成長に引き込まれました。
📚 こんな場面におすすめ
- 👫 新しい友だちができて気持ちが揺れる子どもと
- 🏫 仲間はずれや嫉妬など「ちょっとしたキモチ」を感じるときに
- 📘 春の読み聞かせで友情や思いやり話がしたいときに
- 📝 読書感想文に適した作品を探しているときに
📘 絵本の内容
主人公の「ぼく」と仲良しのエト。2人で丘の上の段ボール箱を使って遊ぶ毎日。 しかし、ある日シューという見知らぬ男の子が加わり、3人での遊びが始まります。 でも「ぼく」は、仲良しだったエトと遊べなくなったような気がして心がざわつき…。 最後には3人で巨大な段ボールカーを作って、新たな楽しさを発見する心温まるストーリーです。
👨 パパの感想

「友情の甘酸っぱさ」をこんなに優しく描ける絵本は珍しい! 大きな事件が起こるわけじゃないけれど、子どもなら誰もが感じるであろう大好きな人が誰かに取られてしまう感覚であったり、3人になった事でいつもの日常とは変わってしまう感覚。“なぜ悲しいのか”を自然と感じられます。 読後に、「ぼくもそう思ったことある?」と心の声を共有できる良書です。
👦 ぼくの感想

大好きな子と遊んでる時に誰かに邪魔されると悲しくなるよ。いつも一緒に楽しく遊んでいたのに違う子と仲良く遊んでる姿を見たら悲しい気分になりそう。大好きな友達を取られた気分になって悲しくなるのかな。3人で仲良く遊ぶのもいいな〜って思った。
⭐ 絵本レビュー評価(5段階)
テーマの優しさ | ★★★★★ |
---|---|
気持ちのリアルさ | ★★★★★ |
絵の柔らかさ | ★★★★☆ |
子どもウケ | ★★★★☆ |
親の共感度 | ★★★★★ |
🔍 まとめ
『ともだち』は年課題図書として選ばれたことも納得のクオリティで、親子で読んだあとに静かに話す時間がとても豊かになります。
「友だち関係のモヤモヤ」を丁寧に描きながら、「ともだち」と一緒にいる楽しさや悲しさ、自分の気持ちだけで無く「ともだち」の気持ちにも気づかせてくれるやさしい作品です。
2025年課題図書として選ばれたことも納得のクオリティで、親子で読んであとに静かに話す時間がとても豊かになります。「ともだち」の気持ちも考えられる入園・入学時の読み聞かせにおすすめの一冊です。
📝 絵本データ
- タイトル:ともだち
- 作:リンダ・サラ
- 絵:ベンジー・デイヴィス
- 訳:しらい すみこ
- 出版社:ひさかたチャイルド
- 出版年:2024年
- ISBN:978-4-86549-336-8
- ジャンル:絵本 / 友情 / 2025課題図書(小学校低学年)
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