「この気持ち、ちょっぴりながもちしてほしい」
そんな誰もが感じたことのある気持ちを、やさしく、くすっと笑える視点で描いてくれるのが、ヨシタケシンスケさんの『ちょっぴりながもちするそうです』。
7歳の息子と一緒に読んだこの絵本は、思いがけず深い“感情の残し方”について考えるきっかけになりました。
📖 この絵本との出会い
本屋さんで「ヨシタケシンスケ」の名前を見つけた瞬間、息子と顔を見合わせて手に取った一冊。
タイトルの「ながもち」という響きに、「なにがながもちするの?」と息子が興味津々。
家に帰ってすぐに一緒に読んだら、二人であたたかい気持ちに包まれました。
📚 こんな場面におすすめ
- 🧠 子どもが気持ちをうまく言葉にできないときに
- 📗 ちょっと落ち込んだ夜に親子で読む1冊として
- 🎁 思い出や気持ちを大切にしたい気分のときに
- 💬 親子で感情について話すきっかけづくりに
📘 絵本の内容
主人公の男の子がふと「この気持ちを、ちょっぴりながもちさせたいなあ」と思ったことから物語が始まります。
気持ちを保存するために「気持ち保存ケース」を作ったり、「歌にしてみる」「地図にする」など、ちょっと不思議で独特な“気持ちの残し方”を次々と試していきます。
そのユニークな発想に思わず笑ってしまいながら、読者は「気持ちを大切にするって、こういうことかも」とじんわり心に残るのです。
👨 パパの感想

大人になると、忙しさの中で気持ちを置き去りにしてしまうこともあります。
この絵本を読んで、ふと「もっと自分の気持ちにも耳を傾けたい」と思いました。
息子と「どんな気持ちが残ってる?」と会話が自然に生まれるのも、この絵本の力だと感じるのです。
👦 ぼくの感想

ぼくは「気持ちをびんに入れておく」っていうのが、すごくいいと思った!
あと、うたにするってところもおもしろかった。
かなしい気持ちとか、たのしい気持ちとか、いろいろながもちさせてみたいな〜って思ったのです!
⭐ 絵本レビュー評価(5段階)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
読みやすさ | ★★★★★ | テンポの良い語り口で子どもも飽きずに読める |
おもしろさ | ★★★★☆ | くすっと笑える工夫がたくさん |
子どもウケ | ★★★★☆ | ユニークな発想が小学生にも刺さる |
親の満足度 | ★★★★★ | 親自身も気持ちを見つめ直せる絵本 |
再読したい度 | ★★★★★ | 読み返すたびに発見がある |
🔍 まとめ
『ちょっぴりながもちするそうです』は、目に見えない「気持ち」にそっと寄り添ってくれる1冊。
ヨシタケシンスケさんならではの“ひねり”の効いたユーモアと、子ども目線の素直な感情表現が見事に融合しています。
感情の機微を育てる絵本として、親子で読むのにぴったりです。
「この気持ち、ちょっぴりながもちしてほしい」ーーー幸せなときに思う気持ちを形にし、大切にしたいと思う、そんな物語なのです。
📝 絵本データ
- 著者:ヨシタケシンスケ
- 出版社:白泉社
- 出版年月日:2024年
- ISBN:978-4-592-76346-8
- シリーズ:MOEのえほん
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