絵本『ねえねえ、なに見てる?』は、色覚に特徴のある少年・トーマスが主人公の物語です。
「見え方の違い」=「世界の感じ方の違い」をテーマに、子どもの視点でやさしく描かれています。
2025年の小学校低学年向け課題図書にも選ばれており、読書感想文にもぴったりの一冊です。
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📖 この絵本との出会い
課題図書コーナーで真っ先に息子が選んだのがこの本でした。
タイトルの「なに見てる?」という言葉に興味をひかれ、「ぼくの見え方とちがうのかな?」と不思議そうな表情。
読み進めると、トーマスの世界の見え方と自分の見え方を比べながら、一緒に考える姿が印象的でした。
📚 こんな場面におすすめ
- 👦 「違い」を理解し、受け入れるきっかけに
- 👨👩👦 親子で多様性や個性について話したいとき
- ✍️ 読書感想文の題材に
- 📖 教室で「みんな違っていい」と伝えたい授業に
📘 絵本の内容
主人公のトーマスは色覚に特徴を持つ少年。
彼にとっての「赤」「青」「緑」は、多くの人とは少し違って見えます。
周囲の人には当たり前に見えている世界も、トーマスには独自の美しさや面白さを持って映るのです。
物語は「見え方の違いは不便さではなく、新しい発見や豊かさにつながる」ことを、やさしい語り口と美しい絵で伝えています。

ぱぱ
この本を読んで、「違いはマイナスじゃなく、世界を広げるプラスなんだ」と改めて感じました。
色の見え方ひとつを取っても、人それぞれ。
子どもに「みんな同じじゃなくてもいい」と伝えられる、非常に価値のある課題図書だと思います。

ぼく
トーマスは「色がちょっとちがう」って思ったけど、それってすごいことかもしれないって思った。
ぼくも友だちのちがうところをもっと知りたいなって思ったよ。
⭐ 絵本レビュー評価(5段階)
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 内容のわかりやすさ | ★★★★★ | 低学年でも理解できるやさしい表現 |
| イラスト・デザイン | ★★★★★ | 独特の色づかいで「見え方の違い」を表現 |
| 子どもの共感度 | ★★★★☆ | 「ぼくとちがうかも」と思わせて考えるきっかけになる |
| 学び・教養の深さ | ★★★★★ | 多様性を理解する第一歩になる |
| 親子で楽しめる度 | ★★★★★ | 会話や気づきが自然に生まれる |
🔍 まとめ
『ねえねえ、なに見てる?』は、色覚の違いをテーマにした貴重な課題図書です。
「違い=不便」ではなく、「違い=新しい視点・新しい世界」であることを教えてくれます。
親子で読むことで「多様性を尊重する心」が自然に育まれるはずです。
読書感想文のテーマにもぴったりで、子どもの考えを深めてくれる一冊です。
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📝 絵本データ
- タイトル:ねえねえ、なに見てる?
- 著者・絵:ビクター・ベルモント
- 出版社:河出書房新社
- 発刊日:2024年5月21日
- ISBN:9784309231556
- ページ数:32ページ



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