絵本『であえてほんとうによかった』は、宮西達也さんの人気「ティラノサウルスシリーズ」。
恐竜たちの世界を舞台に、“出会い”が人を変える力と“やさしさ”の大切さを描いた心温まる物語です。
子どもだけでなく、大人も胸が熱くなる一冊です。
📖 この絵本との出会い
息子が図書館で「ティラノサウルスの新しい本あるよ!」と見つけてくれました。
シリーズが大好きな私たちは、迷わず手に取りました。
読み進めるうちに、“強さよりもやさしさが本当の力”というメッセージに親子でぐっときました。
シリーズを通して感じる温かさが、この作品でもしっかり生きています。
📚 こんな場面におすすめ
- 🦖 恐竜が好きな子どもに
- 💞 「ともだち」「やさしさ」をテーマに読み聞かせしたいとき
- 👨👩👦 親子で感動を共有したい夜に
- 📘 読書感想文や道徳の題材にもぴったり
📘 絵本の内容
ある日、ティラノサウルスは森で小さなスピノサウルスの子どもに出会います。
最初は食べようと襲いかかりますが、その瞬間、地震が発生し二頭は小島に取り残されてしまいます。
水も食べ物も少ない中で、ふたりは力を合わせて生き延びることに。
やがてティラノサウルスは、スピノサウルスの純粋さややさしさに触れ、少しずつ心が変わっていきます。
そして、別れの時――。
「きみとであえて、ほんとうによかった」
この一言が、読後にあたたかい涙を呼びます。

シリーズの中でも特に心に残るメッセージ性を感じました。
「強さとは何か」「思いやるとはどういうことか」――子どもだけでなく、大人にも刺さる内容です。
息子が「ティラノがやさしくなってよかったね」と言った瞬間、この本を読んでよかったと思いました。

ティラノサウルスがさいしょはこわかったけど、だんだんやさしくなってすごかった!
スピノのことをまもるティラノがかっこよかった!
ぼくもともだちをたいせつにしようと思った。
⭐ 絵本レビュー評価(5段階)
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 内容のわかりやすさ | ★★★★★ | 子どもにも伝わる“心の成長”を描く物語 |
| イラスト・デザイン | ★★★★★ | 力強さとやさしさが共存する宮西ワールド |
| 子どもの共感度 | ★★★★☆ | 友情・助け合いのシーンに共感できる |
| 学び・教養の深さ | ★★★★★ | 思いやりと出会いの価値を学べる |
| 親子で楽しめる度 | ★★★★★ | 読み聞かせにぴったり。感動を共有できる。 |
🔍 まとめ
『であえてほんとうによかった』は、“出会いが人を変える”という普遍的なテーマを、恐竜の世界を通してやさしく描いた名作です。
シリーズらしいユーモアと温かさに包まれながら、やさしさや思いやりの力を教えてくれます。
子どもへの贈り物にも、親子の読み聞かせにも最適な一冊。
読後はきっと、あなたも「であえてほんとうによかった」と感じるはずです。
📝 絵本データ
- 書名:であえてほんとうによかった
- シリーズ:ティラノサウルスシリーズ
- 作・絵:宮西達也
- 出版社:ポプラ社
- ページ数:約39ページ(大判サイズ)
- 対象年齢:5歳頃〜小学生
- 読み聞かせ時間:約10分前後(やや長文)



コメント