いただきます。ごちそうさま。|何でも食べます…怪談えほんレビュー

いただきます。ごちそうさま。

「なんでもたべます。たべられます。」
毎日当たり前に言う「いただきます」「ごちそうさま」が、こんなにも不気味に響くなんて。
怪談えほん第13巻『いただきます。ごちそうさま。』は、あさのあつこ作・加藤休ミ絵による食欲と恐怖が交錯する“世にもおいしい怪談”。読後、食卓の空気が少し変わる一冊です。


目次

📖 この絵本との出会い

怪談えほんシリーズを読んでいる中で、タイトルのインパクトに思わず立ち止まりました。

「いただきます。ごちそうさま。」

あまりにも日常的な言葉。
それが怪談になるとは?

作者はあさのあつこさん。
そして、加藤休ミさんの独特な絵。

これは普通の怖い話ではない、と感じながらページを開きました。

読み終えたあと、息子はしばらく無言。
「ちょっと…こわいかも」とぽつり。

“食べる”という身近な行為が、ここまで怖くなるとは思いませんでした。


📚 こんな場面におすすめ

  • 🍽 食をテーマにした異色の怪談を読みたいとき
  • 👀 じわじわ怖いホラーが好きな人に
  • 📖 怪談えほんシリーズを深掘りしたい方
  • 🌙 少し刺激強めの怪談を探している夜に

📘 絵本の内容

主人公の少年は語ります。

「なんでもたべます。たべられます。」

最初は普通の食べ物。
でも次第に、その対象は“人”へと広がっていきます。

クラスメイト。
周囲の人々。

食べるたびに少年はどんどん大きくなっていく。

物語は淡々と進みます。
だからこそ、不気味さが増していきます。

加藤休ミさんの絵は、
どこかおいしそうで、どこかグロテスク。

食欲と嫌悪感が同時に押し寄せる感覚。

そして、「いちばん悪いこと」は何なのか。
読者の想像にゆだねられる余白が、恐怖を深めます。


パパ

これはかなり攻めた怪談えほんだと思いました。
子ども向けの体裁でありながら、
テーマは非常にブラック。
「欲望」と「暴走」の怖さを、静かに突きつけてきます。
大人が読むと、より深く刺さる内容かもしれません。
怪談えほんシリーズの中でも、
印象に強く残る一冊です。

ぼく

ちょっとこわかった🫣
たべるのがこわくなる感じ。
でも、つづきが気になって、さいごまで読んだ。


⭐ 絵本レビュー評価

評価項目評価
怖さ★★★★★
不気味さ★★★★★
読みやすさ★★★★☆
衝撃度★★★★★
大人向け度★★★★★

🔍 まとめ

『いただきます。ごちそうさま。』は、
食と欲望をテーマにした異色の怪談えほん。

日常の言葉が、
ここまで不穏に変わるとは。

軽い気持ちで読むと、
思った以上に深く考えさせられます。

怪談えほんシリーズの中でも、
刺激強めの一冊としておすすめです。


📝 絵本データ

  • 作品名:いただきます。ごちそうさま。
  • シリーズ:怪談えほん 第13巻
  • 作:あさのあつこ
  • 絵:加藤休ミ
  • 出版社:岩崎書店
  • 対象年齢:小学生高学年〜大人
  • ジャンル:怪談絵本/ホラー絵本
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