「なんでもたべます。たべられます。」
毎日当たり前に言う「いただきます」「ごちそうさま」が、こんなにも不気味に響くなんて。怪談えほん第13巻『いただきます。ごちそうさま。』は、あさのあつこ作・加藤休ミ絵による食欲と恐怖が交錯する”世にもおいしい怪談”です。読後、食卓の空気が少し変わる一冊です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | いただきます。ごちそうさま。 |
| 作者 | あさのあつこ(文)・加藤休ミ(絵) |
| 出版社 | 岩崎書店 |
| 対象年齢 | 6歳〜大人 |
| ページ数 | 32ページ |
あらすじ(ネタバレなし)
毎日何気なく言っている「いただきます」「ごちそうさま」。でもその言葉の意味を、本当に分かっていますか?この絵本は、食べることの”本当の意味”を怪談という形で問いかけてきます。
食べること、食べられること——その関係は、実はとても不思議で、時に恐ろしいものかもしれません。あさのあつこ特有の鋭い視点と、加藤休ミの独特なイラストが、日常の食卓を異空間に変えていきます。
食事の前後の挨拶の意味を子どもに伝えながら、「命をいただく」という深いテーマを怪談の形で届ける怪談えほんシリーズらしい一冊です。怖いけれど、読み終わると何かを考えさせられます。
ぼく「いただきます」っていつも言ってるけど、この絵本読んだらちょっと怖くなった。食べるって怖いことなの?



怖いというより、大切なことだよ。食べ物は全部「命」からきているから。「いただきます」は命に感謝する言葉なんだ。この絵本はそれを怪談で教えてくれてるんだよ。
パパ目線の感想・体験談
怪談えほんシリーズを読んでいる中で、このタイトルのインパクトに思わず立ち止まりました。「いただきます。ごちそうさま。」——あまりにも日常的な言葉が怪談になるとは?という純粋な驚きがありました。
読んでみると、予想を超えた深みがありました。怖さだけでなく、食べることへの感謝や「命をいただく」という哲学的なテーマが込められていて、子どもと読んだ後に「なんでいただきますって言うの?」という会話が自然に生まれました。
怪談えほんシリーズの教育的価値はここにあると思います。ただ怖がらせるだけでなく、怖さを通して大切なことを学ばせてくれる。この作品はその典型例です。
こんな子におすすめ
- 「いただきます」の意味を深く知りたい子
- 怪談えほんシリーズが好きな子
- 食事の挨拶について親子で話したい時
- 命の大切さを怪談を通して学ばせたい
- あさのあつこ作品が好きな大人にも
読み聞かせのポイント
食事の前後に読むのが最も効果的です。「いただきます」と言う前に少し間を置いて、「この言葉の意味、知ってる?」と聞いてから読み始めると、子どもの集中力が高まります。
読み終わった後に「食べ物はどこから来るの?」「命をいただくってどういう意味?」と問いかけてみてください。食育の視点からも非常に有効な絵本です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 何歳から読めますか?
6歳頃から楽しめます。テーマが深いので、小学生以上だと特に内容を理解して考えられるようになります。幼児には親が補足しながら読むのがおすすめです。
Q2. 食育として使えますか?
はい、非常に有効です。怪談という形を借りながら、命をいただくことへの感謝を自然に伝えてくれます。食育の授業や家庭での食事の話し合いのきっかけにもなります。
Q3. 怪談えほんシリーズの中でどれくらい怖いですか?
中程度の怖さです。グロテスクな描写はなく、「じわじわと不気味」な感じです。食事のシーンが不思議な雰囲気で描かれているので、食べながら読むのは避けたほうがいいかもしれません。
まとめ
『いただきます。ごちそうさま。』は、日常の食事の挨拶をテーマにした、怖くて深い怪談えほんです。怖さと「命をいただくことへの感謝」という教育的価値を高いレベルで両立しています。
親子で食卓を囲みながら読んでみてください。きっと「いただきます」の一言が、いつもより大切に感じられるようになるはずです。



怪談えほんシリーズの中でも、食育という観点から特に価値が高い一冊だと思います。怖いだけじゃなくて、子どもと一緒に命について考えるきっかけになりました。
