『絵本 地獄』レビュー 怖がるどころか「地獄を見てみたい」小3の反応と、しつけに使えるかの本音

地獄

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1980年の発売から45年以上、読み継がれてきた『絵本 地獄』。千葉県の延命寺に伝わる地獄絵巻をもとにした、本気で怖い絵本です。

「しつけに使える」と話題になることも多いこの絵本。小3の息子が自分から「読みたい」と言ったので、買って一緒に読みました。

結果を先に書きます。息子は怖がるどころか、「実際に地獄を見てみたい」と言いました。

読者ママ

えっ、怖がらなかったんですか? しつけに使えると聞いたんですけど……。

パパ

息子はもともと怖い話が好きなので、まったく怖がりませんでした。しつけに使う家庭も多い本ですが、効き方は子どもの性格しだいだと思います。その話もくわしく書きますね。

目次

絵本の基本情報

タイトル絵本 地獄
監修宮次男
構成白仁成昭・中村真男
出版社風濤社
発売日1980年8月
価格1,760円(税込)
判型・ページ数A4判・32ページ
もとになった絵千葉県安房郡の延命寺に伝わる地獄絵巻

どんな絵本?

延命寺に伝わる地獄絵巻をもとに、人が死んだあとに地獄で受ける罰を描いた絵本です。閻魔さまや鬼が、地獄に落ちた人たちに罰を与える様子が、昔の地獄絵そのものの迫力で描かれています。

出版社は「死ぬことの怖さ、命の大切さを子供たちに培う」ロングセラーと紹介しています。漫画家の東村アキコさんが『ママはテンパリスト』で取り上げたことでも知られています。

そして最後のページに書かれているのは、「子どもたちよ、いのちをそまつにするなよ!」という言葉です。

パパが読んで感じたこと

正直、大人が読んでも怖い絵本です。

でも読み終えて気づいたのは、怖がらせることが目的ではないということでした。最後のページの「いのちをそまつにするなよ」に、この本の言いたいことが詰まっています。

「悪いことをすると地獄に落ちるよ」と脅すための本ではなく、いのちを大切にする話のきっかけとして読む本なのだと思います。

小3の息子の反応:「地獄を見てみたい」

息子はもともと怖い話が好きです。わが家では怪談えほんシリーズもよく読んできました。

そのせいか、『絵本 地獄』も怖がることなく読みました。そして出てきた感想が、これです。

ぼく

実際に地獄を見てみたい!

読者ママ

怖がるどころか、興味のほうが勝っちゃったんですね。

怖い話が好きな子には、地獄は「怖い場所」というより「知らない世界」に見えるのかもしれません。自分から「読みたい」と言っただけあって、怖さより興味のほうが大きかったようです。

しつけに使える? わが家の正直な答え

『絵本 地獄』は「しつけに効く」と紹介されることが多い本です。出版社の紹介にも「うちの子はこの本のおかげで悪さをしなくなりました」という声が載っています。

ただ、怖い話が好きな子には、「怖がらせて言うことを聞かせる」使い方は向かないと思います。わが家の息子は怖がらず、興味のほうが勝ちました。

逆に、怖がりな子や小さい子には刺激が強すぎることもあります。親が先に一度読んで、子どもに合うかを判断するのがおすすめです。

向いている子:怖い話が好きな子、昔の絵や日本の文化に興味がある子、いのちについて考え始めた子
注意したい子:怖がりな子、夜に思い出して眠れなくなりやすい子

おすすめの年齢

出版社は対象年齢を示していません。絵の迫力と内容の重さを考えると、怖い話に慣れている小学生からが目安だと思います。

わが家は小3で、息子が自分から「読みたい」と言ったタイミングで読みました。子どもが興味をもったときが、いちばんの読みどきです。

まとめ

『絵本 地獄』は、45年以上読み継がれてきた、本気で怖い絵本です。でも最後に残るのは「いのちをそまつにするなよ」という言葉。怖さの先に、いのちの話があります。

怖い話が好きな子は、わが家の息子のように「見てみたい」と興味をもつかもしれません。しつけの道具としてより、いのちについて話すきっかけとして読むのがおすすめです。

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