2026年の課題図書(小学校中学年の部)『まだまだここから』。読み終わったあと、「さて感想文は何を書こう?」と親子で手が止まっていませんか。
この記事では、実際に子どもと読んだ経験をもとに、中学年でも書ける感想文の組み立て方・書き出し例文3パターン・原稿用紙3枚の構成テンプレートをまとめました。
読者ママ中学年になって原稿用紙3枚に増えて……。読んだのに「かわいそうだった」で止まってしまいます。



この本は「くやしかった経験」を持っている子ほど書ける本です。「かわいそう」で終わらせず、「自分のくやしかったとき」とつなげる橋を、親が会話でかけてあげましょう。
『まだまだここから』はどんな本?あらすじ紹介
水泳だけはちょっぴり自信がある小4の蓮。スイミングの特訓生になるため一生懸命練習したのに、選ばれたのは弟の凛でした。ショックと悔しさを抱えた蓮は、夏休みの市民プールで新しい友だちと出会い、少しずつ「がんばることの本当の意味」を見つけていきます。努力が報われなかったとき、そのがんばりは無駄なのか——ひと夏をかけて答えを探す物語です。
書籍情報
| タイトル | まだまだここから |
| 作 | 宇佐美牧子(作)・酒井以(絵) |
| 対象 | 2026年課題図書(小学校中学年の部) |
親子で読んだリアルな反応



れん、いっぱいれんしゅうしたのに弟がえらばれちゃうのが、すごくつらかった。ぼくも水泳でまけたときのきもち、わかる気がした。



蓮が弟に感じる気持ちは、単純な嫉妬でも憎しみでもない「ぐにゃっとした気持ち」。この言葉にしにくい感情を子どもが「自分もある」と気づけたら、感想文は深くなります。そして「選ばれなかったからこそ市民プールで友だちに出会えた」という展開が、タイトルの意味を教えてくれます。
「まだまだここから」——努力が報われなかった日は「終わり」ではなく「新しいスタート」。読み終えた子の心に、この言葉はお守りのように残ります。
読書感想文の書き方【2026年課題図書・中学年】
書き方のポイント3つ
- 「自分のくやしかった経験」とつなげる:負けた・選ばれなかった・きょうだいと比べられた——1つの出来事を具体的に書きます
- 蓮の「ぐにゃっとした気持ち」を自分の言葉で:「弟がきらいなわけじゃないけど、もやもやする」——この複雑さを書けたら中学年として満点です
- 「まだまだここから」の意味を考える:なぜこのタイトルなのか、自分ならどんなとき使いたいかを書くと締まります
「心に残った場面」に迷ったら:候補は3つ
- 選抜検定で弟の凛が選ばれる場面:「自分だったらどんな気持ちか」を一番書きやすい
- 市民プールで陽太・海音と出会う場面:「選ばれなかったから出会えた」という発見が書ける
- 蓮が「がんばりは無駄じゃなかった」と気づいていく場面:物語の答えを自分の言葉でまとめられる
親子で「どの場面がいちばん好き?」と聞いて、子どもが選んだものを採用しましょう。選んだ理由を話させて、それをメモする——それがそのまま感想文の中身になります。
書き出し例文3パターン
①自分の体験から入る(おすすめ)
ぼくにも、がんばったのにうまくいかなかったことがあります。だから、特訓生に選ばれなかった蓮の気持ちが、痛いほどわかりました。
②問いかけから入る
がんばっても報われなかったら、そのがんばりはむだになるのでしょうか。ぼくはこの本を読む前は「むだになる」と思っていました。
③タイトルから入る
「まだまだここから」。この言葉は、くやしくて泣きたい日の自分に、いちばんかけてあげたい言葉だと思いました。
感想文の構成テンプレート(原稿用紙3枚)
| 段落 | 書くこと | 分量目安 |
|---|---|---|
| ①はじめ | 書き出し例文+この本を選んだ理由 | 3〜4行 |
| ②あらすじ | 本の紹介(2文で短く!) | 3〜4行 |
| ③心に残った場面 | 選んだ場面+そのとき自分がどう思ったか | 8〜10行 |
| ④自分の体験・考え | 自分の「がんばったのに報われなかった」経験と、そこから得たもの | 8〜10行 |
| ⑤まとめ | これからどうしたいか・本から学んだこと | 4〜6行 |



コツは③と④に分量を寄せること。あらすじを長く書きがちですが、先生が読みたいのは「あなたがどう感じたか」です。
まとめ(さいごの段落)の例文2パターン
①自分の言葉に置き換える
ぼくもこれから、うまくいかない日があったら「まだまだここから」と心の中で言いたいです。終わりじゃなくて、新しいスタートだと思えば、また頑張れるからです。
②経験の意味づけで締める
がんばったことは、その時に報われなくても、いつかどこかにつながっている。蓮の夏がそれを教えてくれました。ぼくの悔しかった経験も、きっとどこかにつながっていると思います。
よくあるつまずきQ&A
Q1. 「かわいそうだった」で止まってしまう
A. 「あなたも同じような気持ちになったことある?」と聞いてください。「かわいそう」が「わかる」に変わった瞬間、書くことが生まれます
Q2. きょうだいがいない子は書きにくい?
A. 弟との比較は「友だちに負けた」「選ばれなかった」経験に置き換えられます。習い事・運動会・係決め、何でも大丈夫です
Q3. 原稿用紙3枚が埋まらない
A. ④の自分の経験を「いつ・なにを頑張った・結果どうだった・そのときの気持ち・今どう思う」の5点セットで書くと1ページ近く埋まります
親のサポートのコツ
書かせる前に、「今までで一番くやしかったことって何?」と夕食のときにでも聞いてみてください。 子どもが話した言葉をそのままメモして、「これを写せばいいよ」と渡せば、「書けない」が「書き写すだけ」に変わります。



くやしかった話、そういえば子どもからちゃんと聞いたことなかったかも。感想文がいいきっかけになりそうです。
まとめ:「くやしかった経験」がある子ほど深く書ける
- 「かわいそう」で止めず、自分のくやしかった経験とつなげるのが中学年の書き方
- 書き出しは3パターンから選ぶだけ。構成は5段落テンプレートで
- あらすじは短く、「心に残った場面+自分の体験」に分量を寄せる
📚 あわせて読みたい
この本の詳しいレビューと、2026年課題図書のランキングはこちら。







