「かたかたかた…」
窓の外から聞こえる、止まらない音。怪談えほん第11巻『まどのそと』は、俳優・佐野史郎さんが作、ハダタカヒトさんが絵を担当した静かな恐怖の物語です。現実か夢か分からない不気味さが、じわじわと心に忍び寄ります。親子で楽しむ怖い絵本として、怖さと教育的価値を両立した一冊です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | まどのそと |
| 作者 | 佐野史郎(文)・ハダタカヒト(絵) |
| 出版社 | 岩崎書店 |
| 対象年齢 | 6歳〜大人 |
| ページ数 | 32ページ |
あらすじ(ネタバレなし)
物語は眠れない夜から始まります。窓の外から、繰り返し聞こえてくる「かたかたかた…」という音。特別なことは何も起きないのに、その音がなぜこんなにも怖いのか——読者はじわじわと不安に引き込まれていきます。
派手なお化けは登場しません。でも、音だけが語りかけてくる恐怖は、むしろリアルで逃げ場がない怖さです。「あの音は何なのか」という疑問が最後まで頭から離れず、読み終わった後も余韻が残ります。
俳優・佐野史郎が書いた文章は、役者ならではのテンポと間があり、怪談えほんシリーズの中でも特に”音”で怖がらせる独特の作品です。夜の読書に最適ですが、心臓が弱い方はご注意を。
ぼく「かたかたかた」って何の音なの?怖くて聞けないけど、気になってしかたない…!



それがこの絵本の怖さのポイントだよ。はっきり見えないから、想像がどんどん膨らんで怖くなる。怪談えほんシリーズの中でも「音の怖さ」を教えてくれる特別な一冊だね。
パパ目線の感想・体験談
怪談えほんシリーズを読んでいる中で、作者名「佐野史郎」が目に入りました。俳優としても怪しい雰囲気をまとった印象のある方。どんな怪談を書くのだろうと興味を持ち、手に取りました。
読み始めると、派手な出来事は一切起きません。ただ、窓の外から聞こえる「かたかたかた」という音。それだけなのに、なぜこんなに怖いのか——不思議でした。静かな怖さが夜の読書にぴったりで、息子と読んだ後、しばらく二人とも窓の外を気にしていました(笑)。
怪談えほんシリーズの教育的価値は、「見えないものへの想像力」を育てるところにあると思います。この作品はまさにその典型。怖いけれど、読み終わった後に「音ってこんなに怖いんだ」という感覚は、子どもの感受性を豊かにしてくれます。
こんな子におすすめ
- 怪談えほんシリーズを順番に読んでいる子
- じわじわ系の怖さが好きな子・大人
- 夏の読み聞かせで怖い絵本を探している
- 音や雰囲気で怖がらせる絵本を体験したい
- 想像力豊かな感受性の強い子
読み聞かせのポイント
この絵本は、読み聞かせの際に「間」を大切にしてください。「かたかたかた」という音の描写のあとは、少し沈黙を作ると効果抜群です。夜に部屋を少し暗くして読むと、子どもたちの反応が倍になります。
読み終わった後に「この音、何だと思う?」と聞いてみてください。子どもたちの想像力が爆発します。答えは一つじゃなくていい——それが怪談えほんの醍醐味です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 何歳から読めますか?
6歳頃から楽しめますが、怖い話に慣れていない小さな子には5歳以下は少し早いかもしれません。怖がりな子には親子で一緒に読むことをおすすめします。
Q2. 怪談えほんシリーズの中でどれくらい怖いですか?
ビジュアル的な怖さは控えめですが、音と想像力による怖さは上位クラスです。「見えない恐怖」が苦手な方には特に怖く感じるかもしれません。
Q3. 大人が読んでも怖いですか?
はい、大人が夜に一人で読むと十分怖いです。就寝前の読書には注意してください。ホラー好きな大人へのプレゼントにも喜ばれます。
まとめ
『まどのそと』は、音だけで恐怖を演出する怪談えほんシリーズの異色作です。派手な怖さはないけれど、読んだ後にじわじわと来る不気味さは長く記憶に残ります。
親子で楽しむ怖い絵本として、怖さと「想像力を育てる」という教育的価値を両立した一冊。夏の夜の読み聞かせにぜひどうぞ。



怪談えほんシリーズはどれも、怖いだけじゃなくて考えさせられる要素があります。まどのそとは「音」という身近なものが怖さの源になっていて、読んだ後に子どもと深い話ができた一冊でした。
