「今日、なにかいいことあった?」そう問いかけられたら、あなたはすぐに答えられますか? おじいちゃんの一言をきっかけに、主人公のダニエルが公園で「いいこと」を探しに出かけるこの絵本。2026年の読書感想文課題図書(小学校低学年の部)に選ばれた作品を、パパ目線でじっくり読んでみました。
パパ「いいこと」って何だろう?と、読みながら自分自身に問いかけてしまいました。大人こそ刺さる絵本です。



ダニエルとおんなじで、ぼくも公園でいいこと探したい!
『なにかいいことあった?』はどんな絵本?
おじいちゃんから「なにかいいことあったかい?」と尋ねられた男の子ダニエルは、公園へと「いいこと」を探しに出かけます。今まで出来なかったことができるようになること、だんだんからだが大きくなること、新しいいのちがうまれること。日常のなかに隠れているちいさな喜びを、ダニエルは一つひとつ丁寧に見つけていきます。読み終えたあと、思わず子どもに「今日のいいことは何?」と聞きたくなる、そんなやさしい絵本です。
実際に読んでみた感想



おじいちゃんが「いいことあった?」って聞いてくるの、なんかちょっとドキドキする。ダニエル、ちゃんと答えられるの?



そうだよね。パパも最初に読んだとき、「うーん、今日いいことあったっけな…」って一瞬止まっちゃった。ダニエルも最初は「わかんない」って感じで公園に出ていくんだけど、歩きながらだんだん気づいていくんだよ。



ちょうちょがとまったところ!あとお花が咲いてたり、赤ちゃん鳥がいたり!あのページすごく好き!



そのページね、絵がほんとにきれいなんだよ。ミーシャ・アーチャーの絵って、コラージュっぽいテクスチャーで、自然の色が重なり合って深みがあるんだよね。ちょうちょの羽の模様とか、葉っぱの重なりとか、何度見ても飽きない。パパはね、「生まれること」「できるようになること」「大きくなること」の3つのテーマがさりげなく重ねられてるのが面白いなと思った。



さいごにおじいちゃんにちゃんと答えられてよかった!ダニエル、いっぱいいいこと見つけてたもんね。



そうそう。ダニエルが最後に「いいこと、たくさんあったよ」って言えるようになるんだけど、あれって公園の景色が変わったんじゃなくて、ダニエルの目が変わったんだよね。同じ世界に「いいこと」は最初からあった。ただ気づいてなかっただけ。読み終わった後ね、パパも「今日のいいことを1つ言う」っていうのをやってみたくなった。
- 「いいこと探し」という視点を子どもに自然に渡してくれる絵本
- コラージュ風の絵が美しく、何度読んでも新しい発見がある
- 2026年課題図書(小学校低学年の部)で読書感想文にも使いやすい
この絵本ならではの魅力
ミーシャ・アーチャーは、幼稚園教諭を15年務めた経歴をもつ作家・画家です。前作『ダニエルは詩を見つけた』(BL出版)でも同じ主人公ダニエルが登場し、日常の中に詩を見つけていきました。本作はその続編にあたり、今度は「いいこと」を探す旅へ出かけます。
絵のスタイルはコラージュと水彩を組み合わせたような独特のテクスチャー。葉脈の細部、光の当たり方、植物の色の重なりが丁寧に描かれており、公園の豊かさが画面いっぱいに広がります。文章は短く、静かで、絵が語る余白が大きい。子どもが「あ、ここにも!」と指差しながら読める仕掛けが随所にあります。
また、ダニエルとおじいちゃんの関係性がとても温かく描かれています。おじいちゃんは答えを押し付けず、ただ問いかけるだけ。その問いがダニエルを動かします。これは親子の日常会話そのもの。「今日どうだった?」ではなく「なにかいいことあった?」という問いかけは、ネガティブな出来事があった日でも、ポジティブな視点に引き戻してくれる魔法の一言かもしれません。
こんな子・こんな家庭におすすめ
- 3歳〜小学校低学年(2026年読書感想文の課題図書にもぴったり)
- 自然が好き、公園遊びが大好きな子ども
- 「今日どうだった?」という親子の会話をもっと豊かにしたい家庭
- 絵の細部をじっくり見るのが好きな子(隠れた発見がたくさん)
- おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に読むのにも最適
まとめ:今日のいいことを1つ見つける習慣を
「なにかいいことあった?」という問いかけは、読んだ後も家の中に残ります。寝る前に、ご飯の後に、子どもに問いかけてみてください。最初は「わかんない」と言う子も、ダニエルみたいにきっとどこかから見つけてきます。2026年の課題図書として選ばれたのも納得の、長く手元に置いておきたい一冊です。



ぼくもきょう、いいこと見つけた!かえるが1匹いたの!



それは最高のいいことだね。ダニエルも絶対喜ぶよ。この絵本を読んだみなさんも、ぜひ今日の「いいこと」を1つ見つけてみてください。
| タイトル | なにかいいことあった? |
|---|---|
| 作・絵 | ミーシャ・アーチャー |
| 訳 | 石津ちひろ |
| 出版社 | BL出版 |
| 発売日 | 2025年2月 |
| 推奨年齢 | 3歳〜 |
| ページ数 | 32ページ |
| 備考 | 2026年課題図書(小学校低学年の部) |

