子どもの読み聞かせで「泣いてしまった」という声が絶えない、宮西達也さんの絵本シリーズ。「ティラノサウルスシリーズ」は、2003年の第1作から20年以上にわたって愛され続け、シリーズ累計200万部を超えるポプラ社の大ヒット作です。
この記事では、全16巻のなかから特におすすめの作品をランキング形式でご紹介します。読む順番や、子どもの年齢ごとの選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ぼくパパ、ティラノサウルスの絵本ってたくさんあるよね!全部読みたい!



実はぜんぶで16冊もあるんだよ。今日はその中からパパのおすすめを紹介するね!



16さつ!!ぜんぶよみたい!!
ティラノサウルスシリーズとは?
乱暴もので怖いはずのティラノサウルスが、他の恐竜たちとの出会いを通じて「やさしさ」「愛すること」を知っていく物語絵本シリーズです。作者は静岡県出身の絵本作家・宮西達也さん。ポプラ社から刊行されています。
| 作者 | 宮西達也 |
| 出版社 | ポプラ社 |
| 刊行開始 | 2003年 |
| 巻数 | 全16巻 |
| テーマ | 親子の愛・友情・思いやり |
| 累計発行部数 | 200万部超 |
毎回、泣けてしまうような感動が待っています。子どもだけでなく、読み聞かせをしている大人の方が先に涙をこぼしてしまうことも。



ティラノサウルスって強いんでしょ?なんで泣けるの?



強いからこそ、やさしくなったときにグッとくるんだよ……(うるっ)



パパ、もうないてる!笑
ティラノサウルスシリーズ 全巻一覧
まず全16巻のラインナップを確認しておきましょう。
- おまえ うまそうだな
- おれはティラノサウルスだ
- きみはほんとうにステキだね
- あなたをずっとずっとあいしてる
- ぼくにもそのあいをください
- わたしはあなたをあいしています
- あいしてくれてありがとう
- であえてほんとうによかった
- いちばんあいされてるのはぼく
- わたししんじてるの
- ずっとずっといっしょだよ
- あいすること あいされること
- やさしさとおもいやり
- ヒヒヒヒヒ うまそう
- キラキラッとほしがかがやきました
- おまえうまそうだな さよならウマソウ



「ヒヒヒヒヒ うまそう」ってなんか笑えるタイトル!



タイトルだけ見ると笑えるんだけど、ちゃんと最後は泣けるんだよ(笑)
おすすめランキングTOP5
第1位:おまえ うまそうだな ★★★★★
シリーズの原点にして最高傑作。「けんぶち絵本の里」大賞を受賞した、ティラノサウルスシリーズのはじまりの1冊です。
あらすじ
アンキロサウルスの赤ちゃんがひとりぼっちで泣いていると、そこへ現れたのは大きなティラノサウルス。「おまえ うまそうだな」とヨダレをたらしながら迫ってきます。ところが赤ちゃんは「おとうさーん!」と言ってしがみついてしまいます。勘違いから始まった奇妙な”親子生活”。食べようとしていたのに食べられない、でも一緒にいるうちに……というストーリーです。



ティラノサウルス、なんで食べないの?



「おとうさん」って呼ばれたら食べられないよ……パパもそうだよ(ぐっ)



パパ、またないてる!笑
読み終わったあと、胸がいっぱいになります。「親が子を守る」という気持ちがストレートに伝わってきて、子どもと一緒に涙してしまいました。シリーズを1冊だけ読むなら、まずこれ。
第2位:ぼくにもそのあいをください ★★★★★
シリーズのなかで「いちばん泣いた」という感想が多い1冊。
あらすじ
かつては誰よりも強く、他の恐竜をいじめてきたティラノサウルス。でも年老いた今は、もうその力もありません。トリケラトプスの子どもを食べようとしたものの返り討ちにあい、傷ついて動けなくなってしまいます。そこへ、何も知らないトリケラトプスの子どもが優しく声をかけてくれます。



この本、読み聞かせしながら声が震えちゃうんだよね……



こわい話なの?



こわくないよ。やさしすぎて、泣けてくるんだ。
「愛されるとはどういうことか」を考えさせられる作品。子どもには少し難しいテーマかもしれませんが、大人が読むと心にグサッときます。老いたティラノサウルスの最後の場面が忘れられません。
第3位:おれはティラノサウルスだ ★★★★☆
シリーズ第2弾。第1作で親子の愛を描いたのに対し、この作品ではまた別の形の優しさが描かれています。
あらすじ
まだうまく飛べないプテラノドンの子どものもとへ、恐ろしいティラノサウルスが現れます。食べようとしているのに、プテラノドンの子は無邪気に「おにいちゃん!」と懐いてきます。



「おにいちゃん!」って言われたらどうするの?



それがねえ、ティラノサウルスも困っちゃうんだよ(笑)



ぼくもパパに「おにいちゃん!」ってよんでみようかな



……(ぐっ)
第1作とはまた違う切なさがあります。「強いもの」が弱いものに優しくなっていく過程がとても自然に描かれていて、子どもが素直な反応をしてくれるのが読み聞かせの醍醐味です。
第4位:きみはほんとうにステキだね ★★★★☆
友情をテーマにした作品。陸の最強と海の心優しい恐竜の、種をこえた交流が描かれます。
あらすじ
いつも意地悪ばかりしているティラノサウルス。ある日、海に住むエラスモサウルスと出会い、その優しさに触れていきます。



いじわるなのになんで「ステキ」なの?



ずっといじわるな恐竜なんていないんだよ。やさしくしてもらったら変われるんだ。



ぼく、ともだちにもっとやさしくする!
「意地悪な人でも変われる」というメッセージが、押しつけがましくなく自然に伝わってきます。お子さんが友達との関係で悩んでいるときに読み聞かせてあげると、自然と話が広がります。
第5位:あなたをずっとずっとあいしてる ★★★★☆
両親を失った子ティラノサウルスが、仲間との出会いを通じて成長する物語。シリーズのなかでも読み応えのある1冊です。
あらすじ
大好きなお父さんとお母さんを亡くし、ひとりぼっちになってしまった子ティラノサウルス「トロン」。メソメソやキラリなどの仲間と出会いながら、本当の強さや愛の意味を知っていきます。



トロン、かわいそう……



でも仲間ができるんだよ。最後まで読んでごらん。



トロン、よかったね……(しんみり)
お子さんが少し大きくなった5〜6歳ごろに読むのがおすすめです。「大切な人を思う気持ち」について、読んだあとに親子でゆっくり話せる1冊です。
第6位以下のまとめ
TOP5以外にもすてきな作品ばかりです。気になるタイトルから手に取ってみてください。
| タイトル | テーマ | おすすめ年齢 |
|---|---|---|
| わたしはあなたをあいしています | 伝える勇気 | 4歳〜 |
| あいしてくれてありがとう | 感謝の気持ち | 3歳〜 |
| であえてほんとうによかった | 出会いの大切さ | 4歳〜 |
| ずっとずっといっしょだよ | 絆 | 3歳〜 |
| ヒヒヒヒヒ うまそう | 笑えて泣ける | 3歳〜 |
| キラキラッとほしがかがやきました | 友情 | 4歳〜 |
| おまえうまそうだな さよならウマソウ | シリーズ完結 | 5歳〜 |
読む順番はどうすればいい?
ティラノサウルスシリーズは、基本的にどの順番から読んでも楽しめます。ただ、はじめて読むなら第1作の「おまえ うまそうだな」から読むのがおすすめ。シリーズの世界観やティラノサウルスのキャラクターがつかみやすくなります。
- おまえ うまそうだな(シリーズを知る)
- おれはティラノサウルスだ(世界観を広げる)
- きみはほんとうにステキだね or ぼくにもそのあいをください(お気に入りを見つける)
- あとは気になるタイトルを自由に!



ぜんぶよみたい!きょうから1さつずつよもう!



いいね!毎晩一冊ずつ読もうか。でもパパが泣いても笑わないでよ。



ぜったいわらう!(にやにや)
何歳から読める?
| 年齢 | おすすめ作品 |
|---|---|
| 3〜4歳 | おまえ うまそうだな、おれはティラノサウルスだ |
| 4〜5歳 | きみはほんとうにステキだね、あいしてくれてありがとう |
| 5歳〜 | ぼくにもそのあいをください、あなたをずっとずっとあいしてる |
| 大人にも | 全作おすすめ(涙注意) |
文字数が少なく絵が大きいので、3歳ごろから読み聞かせができます。内容が深いので大人が読んでも十分に楽しめます。
まとめ
宮西達也さんの「ティラノサウルスシリーズ」は、恐竜が主人公なのに毎回「愛」や「思いやり」を真正面から描いた、唯一無二の絵本シリーズです。
- 1冊だけ読むなら→「おまえ うまそうだな」
- 泣きたいなら→「ぼくにもそのあいをください」
- 友情の話が読みたいなら→「きみはほんとうにステキだね」
全16巻、どれを読んでもきっと心に残る1冊になるはずです。ぜひ親子で読んでみてください。



パパ、きょうよんで!



よし、じゃあ「おまえ うまそうだな」から始めよう!……ハンカチ用意しとかなきゃ。





