7歳の息子が本棚の奥からそっと取り出してきた一冊。岩井志麻子さんと寺門孝之さんがタッグを組んだ、怪談えほんシリーズの第7巻『おんなのしろいあし』。正直、大人でも「うわっ」となる不気味さですが、読み聞かせの後に親子で震えながら話し合える、怪談えほんシリーズの名作です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | おんなのしろいあし |
| 作者 | 岩井志麻子(文)・寺門孝之(絵) |
| 出版社 | 岩崎書店 |
| 対象年齢 | 小学生〜大人 |
| ページ数 | 32ページ |
あらすじ(ネタバレなし)
夜の道に、白い足が見える。それだけ。でもその「だけ」が強烈な恐怖を生み出します。岩井志麻子らしいおどろおどろしい世界観と、寺門孝之の独特な絵のタッチが作り出す幻想的で不気味な雰囲気は、怪談えほんシリーズの中でも別格の存在感があります。
「女の白い足」という日本的な怪談のモチーフを使いながら、子どもにも大人にも通じる普遍的な恐怖を描き出しています。日本のホラーの伝統的な美意識が絵本という形に凝縮された作品です。
怪談えほんシリーズの中でも特に「大人向け」の要素が強い作品。子どもと一緒に読むことで、日本のホラー文化への興味のきっかけにもなります。
ぼく「しろいあし」だけ見えるって、なんで怖いの?顔が見えない方が怖い気がする…



それがまさに日本のホラーの怖さなんだよ。全部見えるより、一部しか見えない方が、残りを想像してしまう。想像する恐怖が実際より怖くなることがある——その感覚を教えてくれる絵本だね。
パパ目線の感想・体験談
怪談えほんシリーズを集める中で、岩井志麻子さんの参加は特別な存在感がありました。ホラー小説の女王が怪談絵本を書いたら——そのイメージ通りの、日本的な怖さが凝縮した作品でした。
息子と読んだ際、表紙を見た瞬間から「これ怖い…」と腰が引けていました。でも「一緒に読もう」と誘ったら応じてくれて、読み終わった後に「なんで足だけなの?」という疑問から深い対話が生まれました。
怪談えほんシリーズとして怖さと教育的価値を両立しており、「見えないものへの想像力」と「日本のホラー文化」への興味を育ててくれます。シリーズの中でも特に印象に残る一冊です。
こんな子におすすめ
- 怪談えほんシリーズが好きな子・大人
- 日本のホラー文化に興味がある方
- 岩井志麻子ファンの大人
- 本格的なホラー絵本を体験したい
- 夏の怖い絵本の定番として
読み聞かせのポイント
夜、部屋を暗くして読むのが最もおすすめです。「白い足」が描かれたページでは特に声のトーンを落として、ゆっくりと読んでください。読み終わった後に「この足は誰のものだと思う?」という問いかけで盛り上がります。
感受性の強い子や怖がりな子には、昼間に読むことをおすすめします。夜に読んで眠れなくなる可能性があります(それも体験のうちかもしれませんが)。
よくある質問(FAQ)
Q1. 何歳から読めますか?
小学生からが目安です。怪談えほんシリーズの中でも特に「大人向け」の怖さがあるため、幼児には刺激が強すぎる場合があります。
Q2. 怪談えほんシリーズの中でどれくらい怖いですか?
上位クラスの怖さです。日本的なホラーの美学を凝縮した作品で、大人が読んでも十分に怖く感じます。「いるのいないの」と並ぶシリーズ最怖の一つとも言われます。
Q3. 子どもがトラウマになりませんか?
感受性の強い子は強い印象を受ける場合があります。ただし、怪談えほんの怖さは現実の危険ではないため、読後に「これは絵本の世界だよ」と安心させることが大切です。
まとめ
『おんなのしろいあし』は、日本的なホラーの美学を絵本に凝縮した怪談えほんシリーズの傑作です。岩井志麻子の文章と寺門孝之の幻想的な絵が生み出す世界は、シリーズの中でも別格の存在感があります。
親子で楽しむ怖い絵本として、怖さと「想像力を育てる」という教育的価値を両立した一冊。怪談えほんシリーズの集大成として、ぜひ読んでみてください。



怪談えほんシリーズ全巻を通じて、この「おんなのしろいあし」は特に大人の心に刺さる作品です。日本のホラー文化の美しさと怖さを、絵本という形で堪能できる貴重な一冊です。
