絵本『いちばんあいされてるのはぼく』は、宮西達也さんの人気「ティラノサウルスシリーズ」の一冊。
強くて怖いはずのティラノサウルスが、“やさしさ”“家族愛”“一番の意味”に気づいていく物語です。
読み終わったあと、親も子もあたたかい気持ちになれる感動作です。
📖 この絵本との出会い
息子が「ティラノ本あるよ!」と図書館で見つけたのがきっかけでした。
読んでみると、いつものティラノとは違う“パパとしての顔”にびっくり。
読み進めるうちに、「誰が一番か」ではなく「みんなが大切」というテーマに心を打たれました。
家族で読むと、お互いを思いやる気持ちが自然に生まれるような一冊です。
📚 こんな場面におすすめ
- 👨👩👧👦 兄弟・姉妹のいる家庭での読み聞かせに
- 🏫 保育園や幼稚園での「ともだち・家族」テーマの時間に
- ❤️ 家族の愛や思いやりを伝えたいときに
- 📘 読書感想文や道徳教材にもおすすめ
📘 絵本の内容
ある日、ティラノサウルスは偶然見つけた5つの卵を見守り、孵ったアンキロサウルスたちを“パパ”として育てることになります。
子どもたちは皆、パパにかまってほしくて「ぼくがいちばんあいされてる!」と張り合います。
やがてその思いが小さなけんかに発展してしまいます。
そんな中、ティラノサウルスが危険にさらされたとき、子どもたちは力を合わせてパパを助けます。
その姿を見て、ティラノサウルスは気づくのです――
「みんながパパにとっていちばん。だれかひとりだけなんて決められない」と。
やさしさと無償の愛があふれるラストは、親子で読めばきっと涙することでしょう。

シリーズの中でも特に家族の愛を深く描いた名作だと感じました。
親としても共感する場面が多く、“子どもを平等に愛することのむずかしさ”に胸が熱くなりました。
最後のティラノの言葉には、まさに「親の本音」が込められています。
読後は息子を思わずぎゅっと抱きしめたくなりました。

ティラノパパがやさしかった!
アンキロたちがけんかしても、さいごはなかなおりしてうれしかった。
「みんながいちばん」っていう言葉がすごくよかった!
⭐ 絵本レビュー評価(5段階)
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 内容のわかりやすさ | ★★★★★ | 兄弟や親子の感情が自然に描かれていて共感しやすい |
| イラスト・デザイン | ★★★★★ | 力強くもやさしいティラノの表情が印象的 |
| 子どもの共感度 | ★★★★★ | 「ぼくがいちばん!」という気持ちに共感できる |
| 学び・教養の深さ | ★★★★★ | 愛・思いやり・協力の大切さを楽しく学べる |
| 親子で楽しめる度 | ★★★★★ | 読み聞かせで心がつながる温かい物語 |
🔍 まとめ
『いちばんあいされてるのはぼく』は、家族の中の“愛されたい気持ち”をやさしく描いた絵本です。
けんかやすれ違いを通して、子どもたちは本当の「いちばん」の意味を学びます。
親としても、誰かを特別に愛することではなく「みんなを大切にすること」の尊さを感じられる作品。
シリーズを通して成長するティラノサウルスの姿に、きっとあなたも胸が温かくなるでしょう。
📝 絵本データ
- 書名:いちばんあいされてるのはぼく
- シリーズ:ティラノサウルスシリーズ
- 作・絵:宮西達也
- 出版社:ポプラ社
- ページ数:約40ページ
- 対象年齢:5歳〜小学生
- 読み聞かせ時間:約10分
- テーマ:家族・きょうだい・思いやり・愛



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