【十二支のはじまり】どうしてねずみが一番なの?干支の由来がわかる昔話絵本レビュー

十二支のはじまり ▶6〜8歳向け絵本

『十二支のはじまり』は、どうして干支がこの十二の動物になったのかを、子どもにも分かりやすく教えてくれる昔話絵本です。 神さまのおふれに集まる動物たちの性格やかけひきがユーモラスに描かれていて、笑いながら干支の順番を覚えられる一冊です。

📖 この絵本との出会い

お正月前に「干支ってなに?どうしてトラとかウサギなの?」と息子に聞かれ、図書館で見つけたのが『十二支のはじまり』でした。 表紙には、ねずみ・牛・虎・うさぎなどおなじみの動物が勢揃い。 ページをめくると、ねずみのずる賢さや牛のまじめさ、猫のうっかりなど、性格がよく出ていて親子でクスッと笑いながら読めました。 「なんで猫はいないの?」といった子どもならではの疑問にも、昔話らしい形で答えてくれる絵本です。

📚 こんな場面におすすめ

  • 🎍 お正月や年末年始の読み聞かせに
  • 🐭 干支や暦(えと)について子どもに説明したいとき
  • 📗 昔話や民話が好きな子に
  • 👦 動物がたくさん登場するお話を楽しみたいとき

📘 絵本の内容

ある日、神さまが「正月の朝、一番早く御殿に来た順に十二支の大将にする」というおふれを出します。 動物たちは大さわぎ。「今度こそ一番になるぞ」と、みんなやる気まんまんです。

ねずみは自分の足では勝てないと考え、こつこつ者の牛の背中にこっそり乗りこみます。 牛はまじめに夜のうちから歩き出し、誰よりも早く神さまの御殿に到着。 ところが門が開いた瞬間、ねずみがピョンと飛び降りて先に駆け込み、一番はねずみ、二番は牛になってしまいます。

そのあとには力強い、跳ねる、空から飛んできた、龍に頼んで雲に乗せてもらった、かけっこの、猿・鳥・犬・猪と続き、十二の動物が決まっていきます。

一方で、猫はねずみに日にちをひとつ遅く教えられたため、御殿に着いた時にはもう遅く、十二支に入ることができませんでした。 狐や狸なども間に合わず、残念ながら選ばれません。 こうして、今も続く十二支の順番が決まったのでした。

ぱぱ
ぱぱ

「干支の話が“覚えるもの”から“楽しめる物語”になった。」
自分が子どものころは「ね・うし・とら・う…」と語呂で覚えた干支ですが、この絵本はそこにちゃんとした物語を与えてくれます。 ねずみのずるさや牛のまじめさ、猫のちょっと残念なところなど、性格づけがはっきりしているので子どもも覚えやすい。 「来年は何どし?」という会話のきっかけにもなり、季節の読み物として1冊あるといいなと感じました。

ぼく
ぼく

「ねずみ、ずるすぎ!でもおもしろかった!」
牛がいちばんがんばってるのに、ねずみが先に入っちゃうところが「えー!」ってなった。 猫がかわいそうで、さいご「ねずみゆるさない!」ってなったけど、お話としてはおもしろかったよ。

⭐ 絵本レビュー評価(5段階)

ストーリー★★★★★
わかりやすさ★★★★★
子どもの食いつき★★★★★
学び・知識★★★★☆
読み聞かせ向き度★★★★★

🔍 まとめ

『十二支のはじまり』は、干支の順番を楽しく覚えられる昔話絵本です。 ただ覚えるだけでなく、「どうして猫はいないの?」「なんでねずみが一番?」といった子どもの素朴な疑問にも物語で答えてくれるので、お正月前後の読み聞かせにぴったり。 動物たちの性格や表情も豊かで、何度も読み返したくなる一冊です。

📝 絵本データ

  • 作品名:十二支のはじまり
  • テーマ:干支・昔話・日本の行事
  • 対象年齢:4歳〜小学校低学年
  • ジャンル:昔話絵本/行事絵本

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