『ぼくはいったいどこにいるんだ』は、ヨシタケシンスケさんによる「発想えほん」シリーズ第5弾です。”地図”をテーマに、今の自分・大切なもの・これからの未来を、遊び感覚で考えさせてくれる一冊。子どもには楽しく、大人にはじんわり刺さる、思考をひらく絵本です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | ぼくはいったいどこにいるんだ |
| 作者 | ヨシタケシンスケ |
| 出版社 | PHP研究所 |
| 対象年齢 | 4〜大人 |
| ページ数 | 40ページ |
あらすじ(ネタバレなし)
地図が読めない男の子が「ぼくはいったいどこにいるんだ?」と疑問を持ちます。そこから、場所の地図だけではなく、「関係の地図」「気持ちの地図」「人生の地図」まで想像が広がっていきます。
自分が今どこにいるのか——それは物理的な場所だけでなく、人間関係の中でも、時間の流れの中でも問われる哲学的な問いです。ヨシタケシンスケはその問いを、子どもでも分かりやすいユーモアと絵で描き出します。
発想えほんシリーズの中でも特に「自分と世界の関係」を考えさせてくれる作品です。読み終わると、自分の今いる場所を少し違う目で見られるようになります。
ぼく地図って難しいけど、「気持ちの地図」とか「友達の地図」って面白そう!ぼくの地図にはパパがどこにいる?



パパはいつも真ん中にいるよ!この絵本みたいに、自分の「大切なもの地図」を描いてみようか。何を真ん中に置く?
パパ目線の感想・体験談
地図が苦手な自分には、タイトルが刺さりました(笑)。でも読んでみると、物理的な地図の話だけじゃなかった。「自分はどんな人間関係の中にいるのか」「何が大切で何は大切じゃないのか」——そういう哲学的な問いが、子ども向けの絵本に収まっているのが衝撃でした。
息子とこの絵本を読んだ後、「ぼくの地図」を一緒に描くというアクティビティをしてみました。真ん中に「家族」を置いた息子の地図が、なんともほっこりして、その地図は今でも冷蔵庫に貼ってあります。
ヨシタケシンスケ作品は「子どもの哲学的思考を刺激する」という点で一貫していますが、この作品は特に「今の自分を俯瞰する力」を育ててくれると感じました。
こんな子におすすめ
- 地図や場所に興味がある子
- 「自分はどんな人間?」と考え始めた子
- ヨシタケシンスケ発想えほんシリーズのファン
- 子どもと自己理解について話したい親御さん
- 小学校入学前後の自己認識が深まる時期に
読み聞かせのポイント
この絵本は、「自分の地図を描く」というアクティビティとセットで読むのが最もおすすめです。読み聞かせが終わったら白紙を出して「あなたの地図を描いてみよう」と促してください。
どこを真ん中にするか、何を地図に入れるか——子どもの答えから、その子の世界観が見えてきます。子育ての大切な記録にもなりますよ。
よくある質問(FAQ)
Q1. 何歳から読めますか?
4歳頃から楽しめますが、地図を描くアクティビティは5〜6歳以降がより楽しめます。大人が読んでも深く考えさせられる内容で、幅広い年齢で楽しめます。
Q2. 発想えほんシリーズはどれから読むべきですか?
「りんごかもしれない」が第1作でシリーズの入門として最適です。この「ぼくはいったいどこにいるんだ」は第5弾ですが、単独でも十分楽しめます。
Q3. 大人が読んでも楽しめますか?
はい、むしろ大人の方が深く刺さります。「今の自分はどこにいるのか」という問いは、仕事や人生で行き詰まっている大人には特に響きます。
まとめ
『ぼくはいったいどこにいるんだ』は、地図をテーマに「自分と世界の関係」を考えさせてくれるヨシタケシンスケの傑作です。子どもの哲学的思考を刺激しながら、自己認識を育てる教育的価値の高い絵本です。
読んだ後に「自分の地図」を一緒に描いてみてください。きっと素敵な親子の時間になりますよ。



発想えほんシリーズの中でも「自分を見つめ直す」という点で特別な一冊です。子どもだけでなく、親が読んで「今の自分はどこにいるんだろう」と考えるきっかけにもなりました。
