「あけられない」って、くやしいよね。
でもそのくやしさが、やさしさや夢に変わるとしたら?
『あきらがあけてあげるから』は、小さな”できない”から始まる、想像力と成長の物語です。3〜4歳頃から楽しめる、ヨシタケシンスケらしいユーモアとやさしさにあふれた一冊。今回はパパ目線でたっぷりご紹介します。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | あきらがあけてあげるから |
| 作者 | ヨシタケシンスケ |
| 出版社 | PHP研究所 |
| 対象年齢 | 3〜6歳 |
| ページ数 | 40ページ |
あらすじ(ネタバレなし)
主人公のあきらは、お菓子の袋をどうしても自分で開けられません。大人に手伝ってもらうたびに、くやしい気持ちになります。でも、あきらはただ落ち込むだけではありませんでした。
「大きくなったら、なんでも開けられるようになって、みんなのもぜんぶ開けてあげるんだ。」そこから、あきらの想像がどんどん広がっていきます。未来のあきらはどんなヒーローになるのでしょうか?
小さな「できない」という経験が、大きな夢と思いやりのきっかけになる——そんなあたたかいストーリーです。ヨシタケシンスケならではのユーモラスなイラストとともに、親子で笑いながら読める絵本です。
ぼくお菓子の袋って、子どもにとっては本当に開けにくいよね。毎回「やってー!」って言われてたの、この絵本を読んで思い出したよ。



そうそう。でもあきらみたいに「将来絶対開けてあげる!」って思えたら、くやしさがポジティブなエネルギーになるよね。この発想の転換がヨシタケ作品のすごいところだと思う。
パパ目線の感想・体験談
図書館でこの絵本の表紙を見た瞬間、「あ、これ絶対おもしろいやつ」と直感しました。わが家でも、お菓子の袋やジュースのふたが開けられなくて泣いてしまう場面がよくあります。そんな”あるある”がテーマと知り、迷わず手に取りました。
読み始めると、やはり息子の反応が抜群でした。「あきら、ぼくと一緒だ!」と言いながら、真剣な顔で聞いていたかと思えば、あきらの想像シーンでは声を上げて笑っていました。
親として特に刺さったのは、「できない」をマイナスに捉えずに、未来への希望に変えてしまう視点です。つい子どもが困っているとすぐ手を出してしまいがちですが、この絵本を読んで「少し待ってみよう」という気持ちになりました。成長を信じて見守る大切さを、ユーモアたっぷりに教えてくれる一冊です。
こんな子におすすめ
- 「自分でやりたい!」という気持ちが強い3〜5歳の子ども
- できないことで泣いたり怒ったりしやすい子
- 自己肯定感を育てたいご家庭
- ヨシタケシンスケ作品が好きな子・家族
- 子どもの哲学的思考を刺激したい親御さん
読み聞かせのポイント
この絵本は、あきらの想像シーンが読み聞かせの一番の見どころです。あきらが未来の自分を想像するところは、少しゆっくり・楽しげなトーンで読むと子どもがより想像をふくらませてくれます。
また「大きくなったら何でも開けてあげる!」というセリフは、子ども自身に「大きくなったら何したい?」と問いかけるきっかけにもなります。読み終わった後に「○○ちゃんは大きくなったら何してあげる?」と聞いてみてください。きっと面白い答えが返ってきますよ。
よくある質問(FAQ)
Q1. 何歳から読めますか?
3歳頃から楽しめます。「自分でやりたい!」という自我が芽生える時期にぴったりです。文字数も少なく、絵でストーリーが伝わりやすいので、2歳後半から興味を持つ子もいます。
Q2. ヨシタケシンスケの他の作品と比べてどうですか?
「りんごかもしれない」や「もうぬげない」と同じく、子どもの発想力をとことん肯定してくれる作品です。特に”できない経験”をポジティブに変える視点は、この作品ならではの魅力。はじめてヨシタケ作品を読む方にもおすすめです。
Q3. 繰り返し読めますか?
はい、何度読んでも飽きません。子どもが成長するにつれて、感想も変わってきます。小さい頃は「あきらと一緒だ!」と共感し、大きくなると「あきらみたいに誰かを助けたい」という気持ちが芽生えることも。長く手元に置いておきたい一冊です。
まとめ
『あきらがあけてあげるから』は、小さな”できない”をポジティブに変えてくれるヨシタケシンスケらしい絵本です。子どもの哲学的思考と想像力を刺激しながら、自己肯定感も育ててくれます。
「できないこと」を責めるのではなく、「できるようになった未来」を一緒に想像できる——そんな親子の会話が自然と生まれる一冊です。ぜひ手に取ってみてください。



「できない」がくやしくて泣いてしまう子には、特に読んでほしい絵本です。あきらのように、くやしさをエネルギーに変える発想を、一緒に楽しみながら育てていけたらいいですよね。
同じヨシタケシンスケ作品の「なつみはなんにでもなれる」「わたしのわごむはわたさない」もあわせてどうぞ。
